35歳で会社員から教員に転職した酔いどれパパの備忘録

会社員から教員になるまでの苦労話、日々の現場で考えること、教員志望者に役立つ話、等。

公立と私立の共通点とは何か

教員を目指す者にとって、私立と公立の違いについて理解をしておくことは必須であると思います。両者は似ているようで大きくことなる部分があります。とくに私立校の採用選考の際にも、「なぜ公立ではなく私立を希望するのか?」という問いに対してきちんと答えられるようにしておきたいものです。

 

今回の記事では、公立校と私立校の共通点についてお話をしておきたいと思います。

 

 子どもに対する姿勢

子どもたちの「知・徳・体」を育成する使命を担っているということは公私問わず共通して言えることです。子ども達の能力を上手に引き出すことは教員にとって永遠のテーマです。現場の先生方の多くは、保護者からお預かりした子ども達に対し情熱を持って教育に携わることは公私ともに同じであるはずです。逆にいうならば、情熱を持つことができなくなった教員は給料のためだけに働くサラリーマン教員として成り下がることを意味するのかも知れません。

 

公教育の一翼を担う私立学校

公私問わず教員とは、単に教えることが好きだから、子どもが好きだから、といった自分本位の気持ちだけでは務まる職ではありません。公教育を支える志の高い人が教員になるべきと思います。

公教育(こうきょういく)とは、公の目的によって行われる教育の総称。 一般的には国や地方公共団体、学校法人により設置・運営される学校で行われる、公的な制度に則った教育のことを指し、「公立学校で行われる教育」を指す言葉ではない。(Wikipedia

私立校の収入源の一つとして「経常費補助」というものがあります。これは法律に基づいて国や地方の税金で賄われています。つまり、私立学校といえども国民・県民の税金によって成り立っているので、公共サービスとして公教育の一端を担いでいるということになります。逆に、私学だからといって自分達が好き勝手に教育をしてはならないということです。営利企業と違って利益追求が目的ではなく、広く国家の発展のため有意な人材を育成することを目的としているので、法人税や税制面でも優遇措置を受けています。ですので、私立の教員も、公教育を施す立場の人間として公立と同じ志を持って奉職をしなければなりません。

 

学習指導要領に則った教育活動の展開

公教育は公共のサービスですから全国どこに居ても同じレベルの教育を受けられるようでなければなりません。そこで私立も、学校教育法に基づいて私立も文部科学省が定める教育カリキュラム「学習指導要領」に則った教育活動を展開しなければなりません。

確かに大学入試も高等学校の学習指導要領や教科書の内容を十分に研究し、良質な問題を入学試験として作成するといったポリシーを持っていますので、受験指導のことだけを考えると公立も私立も大きな差異はないといえるのかも知れません。ここの部分だけを切り取ってみれば学習塾や予備校などの営利サービス団体と同じです。

しかし、学習指導要領では勉学の部分だけではなく、たとえば自然活動、職場体験、ボランティア活動など「特別活動」や「総合的な学習の時間」も教育課程に位置付けています。知的好奇心から学ぶ意欲を身につけさせたり、自分の将来の夢を実現するために学ぶことの意義について考えさせたりすることが公教育を実現させる大きな部分でもあります。

 

まとめ

  • 情熱を持って教育に携わることは公私問わず教員にとって求められることである。
  • 大小こそあるものの公的な助成を受けて運営されている点では公私おもに同じである。
  • 助成を受けるからには、法律に則って学習指導要領に基づいた教育活動を展開することが求められる。

営利を追求する民間企業の社員といった意識ではなく、国民や県民のために私学の教員として職を奉げられた奉職者としての自覚、誇りを持って、立派に胸を張って職務に当たりたいものです。

 

公立VS私立 (ベスト新書)

公立VS私立 (ベスト新書)