35歳で会社員から教員に転職した酔いどれパパの備忘録

会社員から教員になるまでの苦労話、日々の現場で考えること、教員志望者に役立つ話、等。

責任は1人前、仕事量は1.5人前

私が最初に教員として教壇に立ったのは26歳の時でした。「期待と不安が入り混じったスタート」ではなく「不安しかなかったスタート」だったことを今でも鮮明に記憶しています。

 

ホントに世間からかけ離れた世界

学校という職場ってホントに特殊だなと感じたのは着任初日から一人前としてみられるところです。通常、民間企業では新入社員として先輩社員が仕事について手取り足取り教えてくれます。たとえば営業職であれば最初は先輩社員に同行しながら経験を積んで3年目でようやく独り立ちするといったところが多いのではないでしょうか。

しかし、学校現場は違います。たとえ初年度の教員であっても、ベテランの教員であっても、身分が専任か非常勤かは一切関係なく、皆同じ責任を背負うことになります。ついこの間まで学生の身分であったとしても辞令が交付された時点でベテラン教員と同じように「先生」と呼ばれます。生徒の前では、先生は先生でそれ以上でもそれ以下でもないのです。

 

1年目から1人前として見なされるありがたさ

評価についても公平に行われます。初任者だからといって評価が甘くなったりすることはありません。ここまで言うとプレッシャーで押しつぶされそうになると思うかも知れませんが、でも考えてみると民間企業であれば、新入社員が中堅社員やベテラン社員と同じように期待されるということは稀でしょう。逆転の発想から、1年目であるにもかかわらず生徒や保護者から先生は大きく期待されているということなのです。

 

責任は1人前、仕事量は1.5人前

責任も1人前ですが、仕事量に関していえば1.5人分です。教材研究は当然のことですが、校務分掌といって学校ではクラブ活動、生徒指導、入試広報、教務、ホームページ管理、生徒会、保健、美化、奨学金、など多岐にわたる業務があって、必ずどれかの分掌を与えられます。そして、若手の教員ほど負担の多い仕事が回ってくるのが一般的です。しかし、仕事が与えられるというのは一人前としてみなされている証拠ですし、若手の教員に与えられる仕事ほど、子ども達と深く関わりを持つことができます。ベテランの教員に対して不平不満を言いたいこともあるかもしれませんが、若いときに苦労は買ってでもしておくべきだと個人的には思っています。

 

 

「責任」はだれにあるのか (PHP新書)